屋根や外壁から雨水が浸透する水の被害の一つです。
建物は、経年劣化により、正常な防水機能が失われ、建物内部に水が浸入しやすくなります。また、地震や台風などの突発的な災害や事故により、屋根や外壁の一部の箇所が破損し、雨水が流れ込んでしまう場合があります。
雨漏りは、突然起こるものではなく、時間をかけて室内に浸入し、天井のシミやカビ、外壁の腐食などから始まります。気づいたときには、かなりの時間がたっており、建物内部に深刻な影響を与えている可能性があります。雨漏りの原因の特定は難しく、散水調査などを時間をかけてしっかりと行ったうえで、雨漏りが再発しないように修理を行う必要があります。
漏水という言葉は、水漏れと同じ意味で使われています。
水回り設備の不具合。主に排水管、給水管、消火管などの劣化、破損により水漏れ現象の事です。一般家屋では、戸建て住宅などのトイレやお風呂、洗濯機、洗面台などから漏水があり、水の被害が発生します。
はじめは小さな穴(ピンホール)が原因とする少量の漏水でも、穴や亀裂が広がり漏水量が増え、被害が大きくなっていきます。
こうした水の被害を漏水と呼ばれています。
それでは、一般的な雨漏れの原因を紹介していきます。
主に、6つの要因があります
・サッシと外壁の取り合い
・外壁の塗装
・外壁のクラック
・外壁材の浮き
・屋根の塗装不良
・外壁材の継ぎ目のコーキング
◆サッシと外壁の取り合い
コーキングと壁材が取り合っている部分で最も雨漏りが起こりやすい場所になります。雨漏りが起きた場合に内側の窓の木枠や壁の仕上がりにシミや最悪はカビが発生する事もあります。主な原因としては、コーキングの劣化による雨漏れになります。
◆外壁の塗装
外壁の表面を塗装した後で、塗装のふくれが起きて塗装の膜が破れ表面が剝き出しになってしまう現象。(塗膜剥離)そのままにしておくと雨水が塗装の
膜の間に入ってしまい壁材を痛めてしまい、その後には雨漏りにつながります。
◆外壁のクラック
主に、塗壁、コンクリート仕上げの建物に起こるひび割れ現象。
0.3mm以上のクラックから雨水が侵入し、下地の鉄骨、木を腐食させ強度を弱め、欠損などの症状をもたらしてしまいます。
◆外壁材の浮き
紫外線等による経年劣化で、外壁材の変形が起きる。
今でもみられるが、外壁材を表側から釘打ちした外壁にはよく見られる現象。
◆屋根の劣化
外壁と同じで紫外線、雨風等による経年劣化。屋根材の反り、クラック、破損により雨水が屋根材と下地の間に入ってしまい下地を痛めてしまい、雨漏りにつながります。
◆外壁材の継ぎ目のコーキング
サッシと外壁の取り合いに続いて、最も雨漏りにつながりやすい部分。
コーキングの劣化により、剥がれ、クラック、痩せにより雨水が侵入。
目視可能な場所があれば、是非確認してもらいたい場所です。
ここからの雨水の侵入は内側の下地や断熱材、内壁、天井、床を痛めます。
クラックとは、外壁に「ひび割れ」が出てくる外壁の劣化現象の事、外壁材の繋ぎ目に使う目地(コーキング)にできることを言います。クラックの原因は、地震による揺れや振動、乾燥、経年劣化、の3つが原因と言われています。ひび割れがあった場合、すぐに補修するべきなのか?についてはクラックの程度で判断する事ができます。
ひび割れには種類があり、髪の毛程度のヘアークラックであれば、すぐに補修工事をする必要はありません。
ただし、そのままにしておくと、ひび割れ部分から、汚れ、雨水が流れ込むことで内部が劣化して腐食していきます。程度にもよりますが、ヘアークラックであっても早めに対応しておいた方が良いでしょう。
クラック(ひび割れ)の種類について紹介します。
◆ヘアークラック
◆構造クラック
◆乾燥クラック
◆縁切れクラック
◆ヘアークラック
ヘアークラックとは、名前の通りですが、髪の毛ように細いひび割れの事です。どの状態がヘアークラックなの?と感じる人もいるかもしれませんが、大体0.3mm以下のひび割れの事と考えておいて良いでしょう。
◆構造クラック
建物自体の構造的欠陥から、建物が歪み、その歪みの力によって外壁にひび割れが発生します。凍結と溶解の繰り返し、不同沈下といって、均等に沈下するのではなく、斜めに傾くなどのような沈下が起きると、力が偏ることでひび割れが発生します。
このような構造的な問題によるひび割れ、または、0.3mm以上、深さ5mm以上のひび割れが構造クラックです。
◆乾燥クラック
水分が蒸発し乾燥すると、外壁材は乾燥の過程で収縮します。この収縮する際に追随できなくなった塗膜にひび割れが生じることを、乾燥クラックといいます。
◆縁切れクラック
通常、外壁を塗装する際には1面を一気に塗っていきますが、何らかの理由で塗装を中止したりなど、後で途中から塗った場合、前に塗った箇所と後で途中から塗った繋ぎ目の部分にひび割れが発生することを、縁切れクラックといいます。
まずクラック(ひび割れ)の原因ですが、住宅のあるエリア、環境要因によっても異なりますし、経年変化の要因もあります。それでは、3つの原因を紹介致します。
・地震による揺れや振動
・外壁の乾燥
・紫外線などによる塗膜の劣化
◆地震による揺れや振動
日本は地震の多い国ですので、地震による揺れや振動によってクラック(ひび割れ)が起こったりします。振動によって建物が動き、力が加わったことで、ひび割れが生じやすくなります。また、車が良く通る道路沿い、線路沿いにある家など、地震と同じように、振動します。トラックが通るような道路、線路沿いの家は、通るたびに揺れるため、ひび割れしやすいと言えます。
◆外壁の乾燥
湿度や気温の変化などによって外壁が乾燥すると壁が収縮しひび割れが発生します。
◆紫外線などによる塗膜の劣化
外壁は生活しているなかで紫外線や雨風などにさらされます。塗装は、紫外線などから外壁を保護するために塗られています。塗料によっても異なりますが、当然、時間が経過すると塗料の耐久性が落ち劣化していきます。その為、ひび割れが起きてきます。
チョーキング現象とは、外壁の塗料に含まれている顔料がチョークの粉のようになって出てきてしまう劣化現象の1つで、主に熱や紫外線、風雨などによって劣化して起きる。触ると白い粉状が付く現象です。白亜化とも言います。
また、シーリングに使われるゴム類にも起こり、その場合は硬化が起きて気密性や密封性が保てなくなった状態のことを言います。
一度チョーキングが起きてしまうと自然に直る事はなく、どんどん悪化していきます。
そのまま放置してしまうと外壁が雨水などを吸い藻やコケやカビの原因に繋がります。
さらに悪化するとクラック(ひび割れ)などが起きる危険性もあります。
この現象が起きた時には塗料の寿命が近づいているサインなので早目の補修をお勧めしています。
陽和建装では、しっかりと高圧洗浄で粉を洗い落とし表面の汚れや粉を綺麗にしてから塗装します。しっかりと洗浄しないと早期剥がれの原因になるので注意が必要です。
◆実際に手で触って白い粉が付くかを確認
外壁を触ったときに白い粉が付けばチョーキング現象が起こっています。その場合、うっすらと白くなる程度ならすぐに塗装する必要は問題ありませんが、真っ白になるような場合は早めの塗装が必要になります。
◆水をかけて変色するか確かめる
外壁に水をかけて変色するようならチョーキング現象が起こっています。雨の日に変色するような場合も同じです。
鉄は空気と水に触れると錆びます。錆が出ると、外壁はまだ綺麗でも、家全体を見ると汚い印象を与えてしまったり、門扉や雨戸が錆びると閉まりが悪くなってしまったりします。
鉄部を保護している塗膜は、5~7年で保護機能が低下していき、そのまま放置をすると機能を果たさなくなります。そうすると、鉄部がむき出しとなり、雨・空気に触れることによって錆が発生します。少しの錆であればあまり目立ちませんが、箇所が多くなればなるほど全体の色のトーンを落とし、お家の外観に暗いイメージをもたせてしまうことになります。
ひび割れや下地からの水の浸入によって塗膜の内側から水蒸気が発生し、塗膜を膨れ上がらせ、更にそれが悪化すると剥がれとなって現れます。膨れや剥がれの現象が起きているということは下地と塗膜との間に隙間が空いているということです。水の毛細管現象により、更なる膨れやはがれを引き起こし、更には雨漏りに直結する劣化現象です。
コンクリート内部の鉄筋がサビてしまうのは、基礎のヒビ割れから雨水が侵入してしまうのが原因です。
基礎の内部に雨水が侵入してしまうと、鉄筋をサビから守るアルカリ性のコンクリートが徐々に中性化してしまいます。
コンクリートが中性化してしまうと、内部の鉄筋がサビやすい環境に。その結果、基礎の強度が下がってしまうのです。 しかしコンクリートのひび割れには2種類あります。
・ヘアークラック(幅0.3mm以下のひび割れ):放置しても問題ないことが多い。
・構造クラック(幅0.3mm以上、深さ5mm以上のひび割れ):放置すると、基礎の強度が下がる。
問題になるのは、構造クラックになります。
そのまま放置するとそこから雨水が侵入してしまい、コンクリートの中性化がはじまってしまいます。見つけ次第、かならず補修することが必要です。
コンクリート内部の鉄筋が錆びる原因として、打設不良(ジャンカ)があります。
◆打設不良(ジャンカ)とは?
【コンクリートを流し込むときにバイブレーターでよく振動させないと、骨材がよく混ざらずに1か所に固まってしまうこと。】
新築住宅でしばしば見かけるジャンカは、構造に問題ないことが多いです。
しかしジャンカの程度がひどくなると、内部の鉄筋が空気と触れやすくなってしまい、錆の原因になってしまいます。
◆塗膜脆弱部補修
この躯体補修工事は外壁の表面塗膜が浮いたり剥離したりしている場合に行う工事です。
処理方法としては脆弱塗膜部を撤去して、接着力の強いカチオンモルタルを浮き防止目的で薄く塗り(表面補修)凹凸部の成形を行います。
◆爆裂躯体補修
この躯体補修はコンクリートモルタルの表面的な傷みに留まらず、躯体内部から割れが発生し爆裂している部分をハツリ切除し、新たに樹脂モルタルにより躯体成形を行う作業です。
躯体の爆裂が発生する原因としては、軽微なクラックを放置した結果、コンクリート躯体内部に水分が入ることで躯体内の鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートモルタルを押し割る現象が主なものになります。
◆欠損部補修
この躯体補修は、爆裂部が割れて躯体が掛けて欠損(取れている)状態となっている部分の補修工事となります。
処理方法は爆裂補修と同様で樹脂モルタルにより躯体成形を行います。
ただし内部鉄筋が同様に錆びているので、錆び落としと防錆塗装処理もする必要があります。
◆浮き部の補修
浮き補修はコンクリートにモルタル塗りの場合と、タイル貼りの外壁両方の場合に発生する作業となります。
処理方法としては1㎡あたり30箇所程度の穴あけを行い、その穴にエポキシ樹脂とステンレスピンを併用し注入します。
エポキシ樹脂は強力接着材の役割で、ステンレスピンは表層のモルタルやタイルと躯体との繋ぎの役割をします。
浮き部補修は一見するとクラックも発生しているので、Uカットシーリング処理や爆裂躯体補修と判断を間違えるケースもあります。
もし判断を間違えると、ハツリなどで振動を与えることで逆に浮き損傷範囲が広くなることもあるので、とても重要なポイントとなります。
このように躯体補修方法を誤ると返って補修費用が
増えることもあるので要注意です。
建物のなかでも特に劣化しやすいのは、紫外線や雨風などの外的な刺激にさらされ続けている外部になります。
また戸建て住宅の外部で得に劣化しやすい部位について細かく説明していきます。
屋根は建物のなかで最も厳しい環境にあるため、最も劣化が進行しやすい部位になります。
また屋根は使用する材料によって劣化症状や耐久性が異なります。
主な屋根材の種類、劣化症状は以下の通りです。
・スレート瓦
・日本瓦
・金属屋根
◆スレート瓦
スレート瓦は表面の塗装が劣化しやすく、色あせや剥がれなどから徐々に塗装の機能が失われると水分を含みやすくなります。
さらに放置すると瓦本体にひび割れや破損などが発生し、そこから水分が侵入して雨漏りに発展することがあります。
また通常、山(棟)や谷部分には板金が使用されておりますが、錆びや釘抜けなどはよくある劣化症状です。
これらを放置すると強風で剥がれ飛散したり穴があいたりすることがあり、そうなると水分が侵入し雨漏りに発展する可能性が高まります。
◆日本瓦
日本瓦は非常に耐久性が高いため本体の劣化を心配する必要はありません。
ただし隙間を埋めている漆喰は劣化して崩れることがあり、そうなると雨水が侵入しやすくなります。
◆金属屋根
金属屋根も経年とともに表面塗装が劣化し、錆びることがあります。
放置して腐食し、穴があいてしまうと雨水が侵入しやすくなります。
外壁も屋根同様に紫外線や雨風にさらされ続けているため、得に劣化しやすい部位になります。
外壁も使用する材料によって劣化症状や耐久性が変わります。
おもな外壁材の種類、劣化症状は以下の通りです。
◆サイディング
サイディングは、表面の塗装から劣化が始まります。
塗料成分の顔料が劣化すると表面に粉状のものが付着するようになりますが、この現象が「チョーキング現象」です。
また塗膜に浮きや剥がれが現れ、徐々に塗装としての機能が失われると、サイディング本体は水分を含みやすくなります。
さらに放置すると、ひび割れや破損などから雨漏りに発展したり、構造を傷めたりすることもあるため注意が必要です。
また目地、サッシに充填しているコーキングも劣化するとひび割れや剥離から水分が侵入する可能性が高まります。
◆モルタル・コンクリート
モルタル・コンクリートも、塗装仕上げの場合は塗装から劣化が進行し、チョーキングや塗膜の浮きなどが現れるようになります。
またモルタルは比較的ひび割れしやすい材料ですが、規模が大きくなるようなら徐々に水分の侵入を許すようになります。
コンクリートは、建物の基礎に使われるだけの強度はあります。またひび割れしにくいという特徴も、大きなものを作るのに適した材料と言えます。コンクリートのさらなる特徴として、圧縮される力に強いのですが引っ張られる力には弱いことが挙げられます。十分に固まったコンクリートはあらゆる方向から中心部で押される力に強く強固になる一方で、上下などの外へ引っ張られる力に弱いので、引張力がかかるとひびなどが入り壊れやすくなります。
このケースも放置すると雨漏りに発展したり、構造を傷めたりするため注意が必要です。
◆タイル
タイル本体は無機物ため劣化の心配はする必要がありません。
ただし、目地材やタイルの裏側に施工しているモルタルなどは劣化してしまうため、水分が侵入したり、タイルの剥落、ひび割れしたりすることがあります。
ベランダ防水も劣化しやすい部位のひとつです。
ベランダ防水も使用する材料によって劣化症状や耐久性が変わります。
主なベランダ防水の種類、劣化症状は以下の通りです。
◆塗膜防水
ベランダの塗膜防水にはウレタン防水やFRP防水などの種類がありますが、いずれの防水工事も仕上げは表面にトップコートという塗料を塗布します。
ベランダ防水はトップコートが最も劣化しやすく、チョーキングや塗膜の浮き、剥がれなどの症状が現れ、機能が失われると徐々に水分を含みやすくなります。
トップコート下の防水層まで劣化が進行すると、雨漏りが発生したり、構造を傷めたりする場合もあります。
◆シート防水
シート防水には、塩ビシートやゴムシートなどがあります。
シート防水は、経年とともに端部や入隅部、接合部などが剥がれたり、あるいは破れたりすることがあります。
そうなると雨水が侵入しますが、シート全体を浮き上がらせるようになると防水層としての機能は果たすことはできません。
◆FRP防水(塗膜防水)
FRPとは繊維強化プラスチックスの略称で、プラスチック材料の中で耐衝撃性に強く、耐水性や成形性がよいところから、建物の防水材では木造住宅や駐車場などに、成形品ではボート、自動車のボディパーツ、浄化槽、バスタブ、ヘルメット、太陽光発電の基礎架台など幅広く利用されてます。
他の防水材とは比較にならない程高硬度で、耐衝撃性・耐摩耗性に優れるのでさまざまな用途にベランダ・屋上を利用されています。
しかし、硬くて下地への接着力が強いので、地震などによる下地の動きに劣化から追従できず割れてしまうことがあります。割れからの雨漏れの要因が事例として多いのです。
塗膜とは外壁や屋根に塗られた塗料によってつくられた膜のことを言います。また、この塗膜が古くなり本来の効果を果たさなくなった状態を脆弱塗膜といいます。壁に塗料を塗る効果として考えられることは、「美観アップ効果」「防水効果」「遮熱・断熱効果」「防汚・防カビ・抗菌効果」などがあげられます。一般住宅やマンションなどの建物で、特に脆弱塗膜に気をつけなければならないのは外壁です。外壁の塗膜が脆弱すると美観が衰えるだけでなく、雨漏りなどの原因となり建物の躯体に危険を及ぼす可能性があります。外壁塗装は塗料の耐用年数により異なりますが、おおむね5年~15年に一度塗替えが必要です。その際には、脆弱塗膜をしっかり剥がしてから塗替えることで、新しい塗膜の性能も高まり長持ちします。
問題は、脆弱塗膜をどこまで綺麗に剥がすかです。脆弱塗膜を剥がすことを「塗膜剥離(又はケレン)」といいます。どこまで塗膜剥離を行うかは、物件所有者様の予算との兼ね合いもありますが本来であれば100%剥がしてから行うことが理想です。外壁についている塗膜を完全に剥がさない状態で新しい塗装をおこなってしまうと、新築の時とくらべ外壁に塗られている塗膜が重く(古い塗膜+新しい塗膜)なり塗装が早く剥がれる原因となります。
外壁塗装をお考えの方、足場の必要性をご存知ですか?
「足場なんてなくて良いんじゃないの?」「足場にお金をかけたくない!」このような方も多いのではないでしょうか?できるだけ費用は安くしたいですよね。
しかし、足場は必ず必要なんです。
外壁塗装において足場の役割は3点あります。
・作業を安定させる役割
足場には高所での塗装作業を安定させる役割があります。
足元が安定し職人の手元も安定します。
・職人の安全を確保する役割
職人の転落を防止します。はしごのみで作業を行う場合、転倒してしまう可能性があります。さらに工具を落としてしまうことで発生する二次被害も防ぐことができます。
・塗料の飛び散りを防止
足場には飛散防止ネットを周囲に張るため作業中に隣の家に塗料が飛び散ってしまうのを防ぎます。
・単管足場
単管足場とは丸い二本のパイプを抱き合わせる足場で建物の間が狭い場合に使います。
・単管ブラケット足場
単管パイプの上にブラケットという金具をつけ、その上に板を敷きます。
・クサビ足場
現在最も主流な足場です。単管ブラケット足場よりも板の幅が広い点が特徴です。上記の二つよりも足場が安定しており一番作業がしやすい足場だと言われています。
ハンマー1本で簡単に組み立てが出来ることも特徴で、国内初めてのクサビ足場の商品名から「ビケ足場」とも呼ばれています。
以前は木造家屋などの低層住宅工事用の足場として多く使用されてきましたが、近年では中層建築工事用、もしくは高層建築物の外壁の塗り替えなど、短期間の補修工事に使用されることも増えてきています。
外壁や屋根や駐車場の床等にこびりついたコケや藻、チョーキングの粉などの汚れを高圧洗浄機と呼ばれる特殊な機械を使って、水の圧力により汚れを落としながらクリーニングしていきます。正しくは、洗い流すというより外壁や屋根の表面を薄く削ぎ取るイメージです。
「高圧洗浄」は、外壁塗装工事では絶対に欠かせない作業の一つです。
高圧洗浄機は、大きなバケツやタンクに高圧洗浄用の水を溜めておき、そこから機械で水を吸い上げて内部で圧縮し発射するという仕組みになっています。
そのため高圧洗浄用の水をためる時は、バケツやタンクに水道から水が出しっぱなしの状態で放置されていることがあります。
陽和建装で使用している物は止水フロートといって、水道水で給水している時にバケツから水が溢れないようにする為のアイテムです。
簡単に言うとトイレの給水タンク内にある物と同じものです。
家の塗り替え工事などを依頼して、業者が水洗いをする時にこの事を気を付けてみてください。配慮も技術の一つです。
一般的な延べ床面積30坪の家の場合、外壁のみで半日、外壁と屋根を合わせると丸1日かかります。塗装の仕上がりを左右する重要な工程ですので、しっかりと時間をかけて綺麗にする必要があります。
また、雨の日でも問題なくできる作業になります。
ほこり、コケ、チョーキングの粉をしっかり落とさないと、どんなに良い塗料を使っても半年~1年で剥がれてしまうことがあるので注意が必要です。これは、塗料とほこりなどが付着してしまい、しっかりと外壁面に塗料が付着しないために起こる初期不良です。 高圧洗浄でも全てのほこりなどを落とすのはできませんが、下塗りが外壁や屋根自体に浸透するくらいになれば問題ありません。
一般家庭にある洗浄機の2倍の強さと聞くと「外壁や屋根にダメージを与えてしまうのでは…」このように思うかも知れませんが、通常の壁であれば問題ありません。仮に高圧洗浄の水で崩れる壁なら台風などの自然災害に耐えられません。 但し、内部の外壁材まで激しく劣化しているような場合は、壁が崩れたりする場合もあるので、洗浄前には外壁材などの状態をしっかりと確認することが重要です。 万が一、外壁材の状態が良くない場合は、外壁塗装ではなく張替えなどのリフォームが必要になります。
シーリング(コーキング)とは、外壁のボードとボードのつなぎ目(隙間)をシーリング材で埋める工事です。
この他、サッシの金具と壁のつなぎ目などにも行われます。
シーリングをする目的は、つなぎ目から侵入する「雨漏りを防ぐ防水性」と地震などにより建物が揺れた際に「伸縮性により建物を守る耐震性」にあります。
シーリングは環境によって異なりますが、紫外線の影響を受け約5年を過ぎたあたりから劣化がはじまります。劣化が始まると、その「防水性」「伸縮性」を徐々に失い、最終的には雨漏りや外壁のひび割れの原因になります。雨漏りや外壁のひび割れは建物全体の劣化速度を一気に加速させる要因となりますので、気になることがあれば、すぐに相談しましょう。
一軒家の壁は、大きく分けて以下の2種類に分かれます。
◆コンクリートやモルタルやALCなどによる塗壁
◆外装材を貼るサイディング
最近ではサイディングにより建てられる家が多く、このサイディングのつなぎ目には必ずシーリングが施されています。
ですから、サイディングの家を外壁塗装する際はシーリングの打ち替えを一緒に行うことが多くなります。
せっかく高級塗料で外壁塗装をしたのに、シーリング材の耐久性がなければ良い工事とは言えません。
陽和建装では、「耐久性」「耐候性」「伸縮性」「接着性」「外壁塗装との適応性」に優れたシーリング材を使用しております。
埋める部分の形状が定まっていない場所に使います。
使用する前は、私たちに身近な歯磨き粉のようなペースト状をしていて、シーリングを施したい隙間に充填すると、変化を起こしてゴム状に硬化します。不定形シーリング材には、次の二種類があります。
◆1成分形(湿気・乾燥硬化型)
空気中の湿気と反応し硬化するタイプと、空気中で乾燥硬化するタイプがあります。
◆2成分形(反応硬化型)
空気中の湿気や酸素と別途用意した硬化剤と混ぜることで反応し硬化します。
2成分型は1成分形と、基剤と硬化剤を混合し反応により硬化します。
◆変性シリコン系シーリング
耐候性・耐久性・及び耐熱・耐寒性などに優れ、主にサッシ部に用いています。
◆ウレタン系シーリング材
塗装との密着性に優れ、主に外壁塗装と同時に施工する際に用いています。
塗装には、雨風や紫外線などの外部環境から家を守るという役割もあります。塗装後にできる、塗膜と呼ばれる塗料の膜が鎧となって、家の内部に浸入する水を防ぎ、紫外線の影響を最小限に食い止めるのです。もしも塗装をしなければ、家の内部に浸入した水が躯体を腐食させ、紫外線は劣化を誘発し、あっという間に家は寿命を迎えてしまいます。
ここで把握しておきたいのは、塗膜のチカラは永久的なものではないということです。時間の経過とともに、少しずつ劣化は進行し、目安としては約10~15年で本来の性能を発揮できなくなっていきます。そこで、塗膜に家を守り続けてもらうためには、定期的な塗り替えが必要となるのです。
◆美観
外壁塗装を行うことで、新築のときのような美しい外観に蘇ります。また従来の外壁色と異なる色合いに変更した場合、今までとは違った雰囲気にリフォームすることも可能です。また、豊富な知識、経験があるため、一軒一軒に合わせた発想にない新しいご提案もできます。
◆耐久性向上
塗料が壁面を保護し、外壁の耐久性を向上させてくれます。
これにより、外壁だけでなく建物自体の寿命を延ばしてくれます。
また、様々な仕様、塗料には種類があります。
多くのメーカーがある中でご要望に合わせた仕様、塗料を提案いたします
◆断熱・遮熱
塗料の中には断熱、遮熱の機能を持つものがあります。断熱・遮熱効果のある塗料を使用すると、室内の温度上昇・低下を軽減させることができます。冷暖房の効果が高まり、電気代の節約や省エネにつながります。
耐久性向上と同じで、多くのメーカーがある中でご要望に合わせた塗料を提案いたします。
◆防汚
多くの塗料には防汚性を向上させる機能が備わっています。これにより、外壁が汚れにくくなり、美しい壁面を長くお楽しみいただくことができます。
では、もし外壁塗装をやらないとどうなるのでしょうか。具体的なリスクをご紹介いたします。 ◆建物の劣化が進む 建物は日々、紫外線や風雨など厳しい外的環境に晒されています。また、台風や地震などの予期できない自然現象によって、想定以上にダメージを受ける場合もあります。 私たちが家の中で快適に暮らせるのは、外壁や屋根が守ってくれているからにほかなりません。 洋服や日用品も長く使えばくたびれたり汚れたりしていきますよね。同じように外壁や屋根も劣化が進行していき、汚れやひび割れなどが目立つようになります。また、雨漏れの原因にもなります。
防水をする必要があるのか?と思うことがありませんか。
建物の床面や天端に防水が必要なのは、どういう場合なのかを教え致します。
防水は、降雨水や生活用水などを遮断し、漏水を防ぐことを目的としています。
建物外部の水が室内に侵入するには、「水が存在すること」「水が通過する隙間があること」「水を移動させる力が働くこと」の3つの条件があり、いずれか1つを除くことにより、水の侵入を防ぐことが出来るのです。
防水工事ではこのうち隙間・移動力を防ぎます。
防水は、建物を雨漏りから防ぐだけでなく、建物の構造自体を守っています。
建物構造の代表である鉄筋コンクリート構造は、鉄筋が弱アルカリ性に覆われ、錆から保護されていますが、コンクリートの表層から空気中の炭酸ガスなどが侵入すると、化学反応により、コンクリートのアルカリ性は失われ(中性化)、内部の鉄筋は錆びやすくなります。
その結果、コンクリートが破損したり、コンクリート中の成分が染み出す現象が起こり、建物の劣化が進んでしまいます。
このような構造劣化を防ぐ意味でも、防水はとても重要な機能です。
防水工事にはいろいろな工法があります。
その中から防水をする箇所や状態にあわせて最適な手法を陽和建装は得意とする2つの工法で選択していきます。
例として、屋上防水・ベランダ・庇・排水周り(側溝)。
それに対して、陽和建装が得意とする工法は密着工法・通気緩衝工法2つの工法になります。
工法はそれぞれ耐用年数も料金も異なるもの。現状を把握して、メリット・デメリットを理解した上で、ご予算に合った方法を選択することが大切になります。
◆密着工法とは◆
ウレタン防水は、下地に塗るだけで防水層を形成する工法です。下地の形状に馴染みやすく、水密性が高い連続皮膜が得られるのが特徴です。
一言で言うと、ウレタンは不定形材料のため、施工場所の形状が複雑でも、簡単かつ確実に施工できるのが特徴で、しかも軽量です。
施工場所に物があっても、別素材の旧防水層があっても、その上から施工できます。
材料を塗るだけなので、改修工事として簡単な工事であり、工期も短く済み、コストも全面改修に比べ半分以下で済みます。また撤去する廃材もそこまで出ないので、環境保全・産廃処理の観点からも優れています。
メリット
液体のウレタンを塗膜して防水層を形成する工法なので、下地の形状に馴染みやすく、また簡単で短期間で終わり、さらに安価であるという長所があります。
シームレスな防水層ができるので、屋上やベランダなど、施工場所を問いません。さらに、既存の防水層があってもその上から塗ることができます。
デメリット
防水層が下地に密着しているため、下地に含まれる水分の影響を受ける(防水層にひび割れやふくれが発生することがある)
→下地が完全に乾燥しているときに施工することで防げる
また、経年による劣化と、亀裂に弱いことが挙げられます。
でも、これは上から重ね塗り=メンテナンスすることによって解決出来ます。
◆通気緩衝工法とは◆
通気緩衝シートと呼ばれる防水シートを下地に貼り付け、その上からウレタン防水を塗りつけていく工法です。
防水工事を施しても、時間の経過とともに「防水層が膨れてきて困っている」という方も多いのではないでしょうか?実際に、防水工事後のクレームで最も多いのは「膨れ」の問題だといわれています。
こうした膨れの問題は、正しい施工手順で工事をした場合でも発生します。
しかしこれを防ぐといわれるのが「通気緩衝工法」という方法です。
そこで今回は建物の防水に焦点をあて、通気緩衝工法のメリットやデメリットについて、分かりやすくご紹介していきます。
●なぜ施工後に膨れた部分が出てくるの?●
建物は長年にわたって雨風にさらされるため、建材には水分が含まれます。水分を含んだ建材の上から防水工事を施すと、施工後に太陽などの熱によって温められた水分が、蒸発しようと出てきます。そのため水分が防水層を下から押し上げる力が働いて、膨れてしまいます。
なおこうした現象は、おもに陸屋根やルーフバルコニーなど面積が広い場所で起きやすく、反対に狭いベランダなどでは発生しにくいという特徴があります。さらに建物の築年数が古いほど、膨れる現象が発生しやすいといわれています。
メリット
ウレタン防水の下にある通気緩衝シートが、建材に含まれている水分を逃がす役割を担うため、防水層の膨れを防止する効果があります。
さらに通気緩衝工法の防水層は軽量であるため、建物に大きな負担はかかりません。下地の形状が複雑な場合でも施工しやすく、補修が簡単です。そしてつなぎ目が目立たないため、仕上がりの状態が美しく、耐久性にも優れているというメリットがあります。
デメリット
・通気緩衝工法は難しい工法であるため、専門業者しか施工することができない。
・通気緩衝工法は他の防水工事に比べると、少しコストが高い。
・通気緩衝工法は各工程において乾燥期間が必要であるため、工事完了までに時間がかかる。
・通気緩衝工法は施工後に定期的なメンテナンスが必要となる。
一般的な発色塗材では表現できない、高級自然石調に装飾します。
目地入れや、激しい凸凹の付与も可能で、タイル調、レンガ調など
様々な模様を映し出せます。カラーバリエーションも豊富です。
最終仕上げで塗るトップコート保護材もUVカット採用、
シリコン塗膜により耐用力強固に。
♦軽いセラミックの微粒子により、躯体に負担をかけません。
♦本物の天然石よりも作業時間の短縮で施工が可能で、安価で経済的です。
♦塗装で着色と成型を行うため、細部処理が簡単で自然石、レンガ、タイル模様など自然な風合いそのままに作り出すことができます。
♦様々なパターンとカラーバリエーションで、皆様が理想とされる景観を実現していただけます。
♦力強さ優美さだけでなく、耐久性、メンテナンス性にも優れています。
サイディングの壁を多彩模様仕上げにより美観向上に特化した施工方法です。
10年以上経ち、風化や汚れ、傷が多くクリアー仕上げが困難な場合に用いると一色仕上げよりも高級感を残せ、新築当時の風合いのまま仕上げることが出来ます。
カラーバリエーションはもちろん
コスト重視や耐久性重視と幅広いです。
♦凸凹が大きいとより特徴が活きます。
♦単調なサイディングの壁でも壁を張り替えたような美しに蘇ります。
♦シリコン、フッ素、無機と塗料の種類も選定できるので、お好みに合わせた施工が出来ます。
♦塗回数も一色仕上げよりも多い為、耐久性も抜群です。
用途として、躯体保護・美観保持・防水効果を外装に発揮。
長期の柔軟性があり、躯体にひび割れが発生しても防水塗膜により、雨水の侵入を防ぎます。
構造物の長寿命化に貢献します。
磁器タイル等にも施工可能で、透明材もあり従来の意匠性を失わずに超耐久防水効果を得られます。
さらに次回の改修サイクルを伸ばせるので、ライフサイクルコストも低減できます。
♦長期柔軟性と躯体保護機能により、大震災時にも下地を含む仕上材の剥落などの被害を軽度に抑えることができます。
また、漏水と鉄筋腐食の防止、外装の劣化防止、塩害や凍害の防止などあらゆる過酷な環境から建物を長期にわたり保護します。
♦VOC規制など環境配慮に対する取り組みの一環として、
水性仕様を提案しています。作業中の作業者、居住者だけでなく近隣にも配慮した地球環境に優しい工法です。
◆足場解体前には工事着工前より綺麗な状態でお引き渡しをさせて頂く上で、足場がある内に普段は出来ないガラス窓周りやベランダ内の清掃を行います。ガラス窓はクリーナーを使用し、手跡や汚れを落とします。ベランダ内も同様に清掃を行い、ビニール養生の剥がし忘れや、塗料の汚れを落としたりと改修工事を行ったうえで最終的な点検も兼ねて行っていきます。
◆足場解体後は、解体時に足場に付着したゴミが落ちてしまう為、建物の周りを清掃致します。
•改修工事を行うだけでなく、最後の清掃まで行うことで私達も気持ち良くお客様へお引き渡しが出来ると思います。陽和建装では、工事中ももちろんですが最後まで気配り、心配りを忘れずに作業をさせて頂いております。
◆その他、エアコンクリーニング、トイレクリーニング、排水管、照明器具、フロアクリーニング等、抗菌、除菌クリーニング作業も承ります。
お気軽にお問い合わせください!